神棚掃除の基本から暮れの徹底お手入れ方法までをお伝えします。
「初めておうちに神棚をまつったけど…」
さて、
● 神棚はどうやってお手入れすればいいの?
●失礼のないように掃除するには?
●年末の掃除の仕方は?
●お神札って、毎年新しくするもの?
●今までのお神札はどうすればいいの?
などなど、フツフツと疑問がわいたりすることもあるかと思います。
神棚をおまつりして来年で9年目、おうちパワースポット化計画実行中のchinoちゃんが、正しいお掃除とお手入れをご紹介します。
あなたも神さまに喜んでいただきましょう♪
神棚のお手入れ
神道は祓い清めに始まり、祓い清めで終わります。
神さまは何よりも穢れを嫌います。
神さまが居心地よくおられるように、神棚の周辺を聖域として常に清浄に保ちましょう。
普段のお掃除は、気がついた時に出来る範囲で、本格的なお掃除は、6月と12月の年に2回、神社で大祓(おおはらえ)という罪や穢れを祓い清める神事が行われるタイミングに合わせるのがオススメです。
心身に積もり積もった罪穢れや、降りかかる厄災を祓い清めて、無病息災を願う神事です。
紙製の人形:ひとがた(形代:かたしろ)に自らの罪穢れを移し祓っていただいたり、茅の輪くぐりなどで心身を清めたりします。
- 6月の夏越しの祓
新年から半年間分の節目の日、6月の末に行います。 - 12月の年越しの祓
一年分の心身に積もった罪穢れを年末に祓います。
神棚のふだんのお掃除
普段のお掃除では、埃を払い、乾拭きをサッとする程度です。
- 未使用のハタキ
- 真っ新な未使用のフキン
ハタキとフキン、いずれも神棚専用に新調します。今後、神棚以外では使用しません。
神棚の普段のお掃除手順
神域となる神棚の前では、神社での手水での清めと同様手と口をすすぎ、穢れや邪気を祓い清めます。
「これからお掃除いたします。もしもご無礼がありましたらお許しください。失礼いたします。」
と、神さまに一声お声掛けします。
人間の息は穢れの象徴とされていますので、マスクをしたり白い紙を口に挟んだりして、神さまに失礼のないようにします。
人間より上位である神さまのお住まいであるお宮や神具類を人間が立っている床に置きません。
やむおえず床に置く場合には、白い紙などを敷き、その上に置きます。
水気がカビ、汚れ、ゆがみなどの原因になるため、普段の掃除では乾拭きのみにします。
時々でいいので御扉の中を確認しましょう。
ずっと締め切ったままで、G(ゴの字)の棲み処になりフンだらけだった!という身震いするような話もあります…!
神棚の年2回のお手入れ
年に2回の大祓に合わせたお掃除は、神棚の全てを降ろし、お宮のお神札を抜いて本格的に清めます。
年末に新しくお神札をお受けするときには、最後のお神札のおまつりになるので、先にお供えを上げ、念入りにお礼申し上げます。
- 神棚専用に新しいフキン(タオル) 2枚(水拭き用と乾拭き用)
- 粗塩(フライパンで炒った天然塩が良い)
粗塩はフライパンでカラカラに炒った粗塩を用意すると、なお良しです。
なぜならば、火(カ)と水(ミ)で神(かみ)になるからです。
神棚の本格的お掃除の手順
神域となる神棚の前では、神社での手水での清めと同様に手と口をすすぎ、穢れや邪気を祓い清めます。
「これからお掃除いたします。もしもご無礼がありましたらお許しください。失礼いたします。」
と、お部屋全体にも一声お声掛けします。
床に塩をまき清める
粗塩をパラパラと床にまき、しばらく置き、塩に邪気を吸ってもらいます。
絨毯の場合は塩はまかずに、先に部屋の四隅に盛塩を置き、塩に邪気を吸っておいてもらいます。
禊祓詞(みそぎはらえのことば)を奏上し場を清めます。
※必須ではなく、やるとなお良いという推奨項目です。
【禊祓詞(みそぎはらえのことば)】
高天原(たかまのはら)に神(かむ)づまり坐(ま)す 神魯岐(かむろぎ) 神魯美(かむろみ)の命(みこと)もちて 皇御祖神(すめみおやかむ) 伊邪那岐大神(いざなぎのおほかみ)筑紫(つくし)の日向(ひむか)の橘の小門(おど)の阿波岐原(あはぎはら)に 禊祓い給ひし(みそぎはらひたまひし)時に 生れ坐せる(あれませる)祓戸(はらへど)の大神等(おほかみたち) 諸々の禍事罪穢れ(まがごとつみけがれ)あらむをば 祓へ給ひ清め給へと白(まお)す事の由(よし)を 天津神(あまつかみ)国津神(くにつかみ)八百万神等共(やおよろずのかみたちとも)に 聞食(きこしめ)せと恐(かしこ)み恐(かしこ)みも白(まお)す
とってもありがたい祓戸の大神、祓ひ給え清め給へ
神棚にまつっている神具を、机や台の上に丁寧に降ろします。
このとき、マスクや半紙を口に挟むなどしてお宮に息がかからないようにしましょう。
人間より上位である神さまのお住まいであるお宮や神具類を、人間が立っている床に置きません。
やむおえず床に置く場合には、白い紙などを敷きその上に置きます。
※chino家の神棚の場合は、壁掛け式の箱宮ですので御扉のみを外します。
神棚専用のキレイなフキンに水気を固くきっちり絞った雑巾で水拭きします。
カビが発生しないように、しっかりとすべて丁寧に拭き上げたら、最後に乾拭きで丹念に拭き上げます。
元の通りにお宮を戻し、神棚に神具類を戻し整えます。
新しい御神札は新しいご神気に満ちていてホワッと温かいです!^^
お供え(米、酒・塩・水)をお供えします。
御扉を開けたまま、神棚拝詞を奏上します。
※通常は御扉は閉めておきます。
【神棚拝詞(かみだなはいし)】
此(こ)れの神床(かむどこ)に坐(ま)す 掛(か)けまくも畏(かしこ)き 天照大御神(あまてらすおおみかみ) 産土大神等(うぶすなのおおかみたち)の大前を拝(おろが)み奉(まつ)りて 恐(かしこ)み恐(かしこ)みも白(まお)さく 大神等(おおかみたち)の広き厚き御恵(みめぐみ)を辱(かたじけな)み奉(まつ)り 高き尊き神教(みおしえ)のまにまに 直き正しき真心もちて 誠の道に違(たが)うことなく 負ひ持つ業(わざ)に励ましめ給ひ 家門(いえかど)高く 身健やかに 世のため人のために尽さしめ給へと 恐(かしこ)み恐(かしこ)みも白(まお)す
祝詞奏上はCDをスマホで流しています。
※実際に愛聴しているCDは産土祝詞なども収録されているCDでご紹介している上記のものとは別のものです。
神棚の年末の掃除は具体的にはいつまでにすればいい?
神棚をキレイに掃除してからお正月の飾りをしますので、飾りつけをする前には、お掃除を済ませておかなくてはなりませんね。
お正月の飾りつけを避ける日
お正月の飾りつけをするのに、気をつけなくてはいけない日があります。
12月29日と12月31日はお正月の飾りを避けましょう。
・12月29日=二重苦となる
・12月31日=一夜飾りとなる
したがって、お掃除に最適な日は、正月事始めと言われる12月13日のすす払いの頃から12月28日までの間となります。
また、お神札を新しくお受けしておまつりしたい人で、なおかつ、お神札をおまつりするお日柄も気にする方は、「大安」にお神札をおまつりできるスケジュールでお掃除をしましょう。
お正月飾りは日が限られていますが、お神札に関しては、基本、年中いつお返し・いつお受けしてもいいものです。
ただ、年末にお迎えするなら、大掃除・お正月飾りと同時にするとより清々しく気も改まるのでおすすめです。
2023年12月の大安は13日、19日、25日
2023年のすす払い以降の大安の日は、12月13日(水)、12月19日(火)、12月25日(月)です。
13日、31日も大安ですが、13日がすす払いなので忙しすぎますし、大晦日に大掃除をしたのでは、お正月飾りが一夜飾りになってしまいます。
つまり、12月19日(火)の大安に新しいお神札をおまつりしたい人は19日までに大掃除をすませ、12月25日(月)の大安におまつりしたい人は25日までに大掃除をしておくということですね。
まあ、現実的には、25日の大安以降でしょうか…。
神棚がきちんと機能しているかどうかわかります!
お掃除をする時は、日々のお参りがきちんとされているかのチェックにもなります。
扉を開いてお神札に手をかざしてみた時、または、お宮からお神札を抜いて手にしてみた時、どうでしょう?
お神札からほわぁっと温かさを感じられたら、そのお神札にはちゃんとパワーがありご神霊が宿っています。
そのような場合には、日々のお祈りがきちんと神さまに通じています。^^
もしも、お神札がひんやりと冷たく感じられた場合には、お祈り(神さまとのコミュニケーション)が足りていません。
しっかり祈り(意乗り)ましょう!
お神札は毎年新しくすることをオススメします
さて、お神札は毎年交換しなくちゃいけないの?と疑問に思われる方もいらっしゃいますでしょう。
「お神札は毎年交換する家が多いが、代々大切にしてる家もある。どちらも正しい」
江戸時代の神道指導書には、そう明記されているようです。
愛着があって手放せないという方のご意見も一理ありますね。
が、しかし、神宮大麻のしおりには、「お神札は毎年取り替えて、新しい年を迎えてください。」と記してあります。
新年を迎えて、気持ちが新たになるように、お神札を新しくすることは、神さまが新たな御ちからでわたしたちをお守りくださるということなのです。とのことです。
chinoちゃんはもちろん、お神札は毎年新しくします。
神道では”穢れを嫌い清浄を第一”としていますし、さらに御神霊の生命力にあふれていることも重要です。
お神札を新しくすることで、ご神霊の生命を若返らせ、さらなるご加護を願うという考えは、古来より日本に伝わる産霊(むすび)の信仰によるものです。
chino家は産土(うぶすな)信仰をしており、神棚には旦那の産土神社と鎮守神社のお神札をおまつりしています。
年に1度、住まいから離れた遠方の産土神社に参拝にうかがいたいという理由も大きいです。
ものすごくご守護・後押しをしていただいた年は…
もしも、毎年お神札を新しくしない派の人でも、ものすごく神さまにご尽力いただいたなぁと感じた年には、新しいお神札をお受けすることをオススメします。
例えば、chino家の場合には、数年前に実の姉がステージⅣの癌だったのですが、その年には本当にたくさんのおかげをいただきました。
おかげ様で姉は、丸1日はかかるだろう、もしかしたら、状態によっては人工肛門になるかも知れない…?と言われていた手術を昼前にはサクッと終了、その半年後に無事に治療終了となりました。(術後7年半が経つ今も元気に暮らしています。2023年12月現在)
やはり、特別にご加護をいただいたときは、お神札のパワーも精いっぱい出し尽くされてお疲れだと思うので、十分にお礼をお伝えしお返しするのがよろしいかなと。
そうして、また、御神威を新たにされたお神札でご守護・後押しパワーをたくさんいただきましょう!
今までのお神札はどうすればいいの?
今までのお神札はお受けした神社にお納めしましょう。
大きな神社では、常時古神符納札所を設けている神社が多いですし、年末年始になりますと、臨時で古神符納札所を設けている神社が多いです。
ですので、年末がお神札を納めて、新たにお受けするのに最適な時期かと思います。
「お受けした神社に行けない方は近くの神社でかまいません。」
と、一般的には言っています。
が!
そもそも、ご縁のある神社の神さまをおまつりするのが、神棚の基本であると思っているので、1度きりでなかなかうかがえない、うかがう気がない神社でお神札をお受けするのは、いかがなもの?!
と、chinoちゃん自身は考えます。
お神札の交換や、年末の大掃除の手順を詳しく説明しています。
おわりに
初めておうちに神棚をまつったけど…
・神棚のふだんの掃除の仕方は?
・本格的な掃除の仕方は?
・お神札って、毎年新しくするもの?
・今までのお神札はどうすればいいの?
等々…chinoちゃんちの掃除の仕方などをお伝えいたしました。
神道は祓い清めに始まり、祓い清めで終わります。
・穢れを嫌う神さまのためにいつも清潔を心がける
・居心地いいおうちだな~とくつろいでいただけるように心がける
これにつきます。
日々のコミュニケーションの一環として、失礼の無いように愛情をこめてお手入れをすれば、特に難しいこともないことはおわかりいただけたかと思います。
神さまのための毎日の行いが、実はぜんぶ自分のためになっていることに気づくことでしょう。
神棚を日々整えることで、自分が自分をどんどん好きになっていくというミラクルメリットもありますよ!
正しいお掃除でおうちをしっかり祓い清め、福をたくさん呼びこみましょう♪