相手を思って贈ったプレゼント。
喜んでもらうのはもちろんのこと、ラッピングも「おしゃれ!」「かわいい!」って喜んでもらいたいですよね。
ラッピングをおしゃれにセンスよくするためには、ほんのちょっとした色の法則やコツを知っておくと便利です。
色をうまく使い分けて、相手のイメージや好みに合ったラッピングに出来たら最高ですね。^^
今回は、色彩検定一級の資格を持つ、当サイト管理人chinoちゃんが、色の組み合わせで「おしゃれ」「かわいい」ラッピングにできるコツをお伝えしますよ♪
ラッピングをおしゃれにセンスよく仕上げるには?
ラッピングをおしゃれにセンスよく仕上げるには
配色のヒントになる色相環を頭に入れよう!
まずは、配色のヒントとなる「色相環」を頭に入れておくと、配色がスムーズになります。
赤、青、黄などの色みのことを「色相」と呼びます。
色相は無限に在り、これを光のスペクトル順に円状に表したものが、下図の「色相環」です。
類似色
色相環で隣り合う色同士や、遠くない位置にある色、いわゆる似たもの同士の色を「類似色」と言います。
類似色の配色は自然になじみやすく調和します。
補色・反対色
色相環上で、正反対の位置にある色同士を、「補色」と言います。
また、反対に近い色同士を「反対色」と言います。
配色の方法
配色の方法は大きく分けて「なじませ型」と「対比型」の二つがあります。
● なじませ型…色相やトーン(色の調子)を統一させる配色で、おだやかにまとまり調和します。
● 対比型…補色や反対色、明度や彩度が大きく離れた色を組み合わせる配色で、強く目を引きます。
色相環の両隣の色を使うと、同系色でなじんで無難にまとまり、反対側の色を使えば、インパクトがでます。
同系色の組み合わせ ”なじませ型”
類似色・同系色でまとめるのは「なじませ型」となります。
同系色の組み合わせは、ラッピング全体に一体感があり、センス良くまとまり、落ち着いた雰囲気に仕上がります。
あまり色が近すぎてもボンヤリとしてしまいますので、同系色の濃い色と淡い色の組み合わせでメリハリをつけます。
例:寒色系の同系色でまとめる
寒色系の色は青緑・青・水色などの色で、クール、冷静、落着きなどのイメージを与える色です。
例:暖色系の同系色でまとめる
暖色系の色は黄・橙・赤などの色で、温かさ、華やか、アクティブな印象を与える色です。
反対色の組み合わせ ”対比型”
補色や反対色での組み合わせは「対比型」の組み合わせとなります。
対照的な色の組み合わせは、お互いの色を目立たせ、引き立て合う効果があります。
また、色相環の反対側の色に位置する2色の関係を「補色の関係」と言います。
この色の組み合わせはインパクトがあり、アクティブな印象になります。
なじませ型と対比型という配色方法とあわせて、下記のような配色方法があります。
季節を感じさせる組み合わせ
季節ごとの贈り物には、イベントのテーマカラーがあります。
テーマにそった色を使えば、簡単にその雰囲気を演出できます。
例えば、ハロウィンならオレンジと黒、クリスマスなら赤と緑。
夏には涼しげな水色。
秋にはこっくりと深みのある紅葉の色など、季節感あふれるラッピングカラーは気分が上がりますよね。
また、流行りの色を知りたい場合には、街にあふれているディスプレイの配色に注目してみてくださいね。
流行りの色を使うと、グッと今っぽさが出せますよ。
配色が簡単にできるコツ
配色のコツ その1.便利な万能カラーを使う
万能カラー金・銀で合わせる
まず、どんな色にも合うのが、「金」(ゴールド)です。
他の色としっくりなじむ上に、華やかさもプラスしてくれるありがたい色です。
金の次には「銀」(シルバー)が万能です。
金銀のリボンで結ぶだけで、特別感を感じますよね。
万能カラー無彩色で合わせる
他にも、白・黒、グレーなどの彩度を持たない無彩色(ニュートラル)も万能です。
色みの無い、明暗だけをもつ無彩色は、全体的に「静的、クール、スマート、シンプル」などの印象を与えます。
黒は弔事のイメージがありますが、光沢のあるもの、キラキラとラメの入ったものなど、おめでたいシーンで使える素材なら、クールになったり、高級感を醸し出すことができます。
同じ色でも、色味や素材の質感でイメージもずいぶん変わりますよ。
● 透けるクッキングシートとペーパーリボンで
● 無彩色×高彩度の色
無彩色を彩度の高い色と組み合わせると、色みを引き立ててくれます。
● 無彩色×高彩度×金
高彩度と黒と金でスタイリッシュに締まります。
高彩度のカラフルなものを黒が締めつつ、金でゴージャスに▼
配色のコツ その2.柄から一色チョイス
柄物の包装紙の配色から1色抜き出して、その色のリボンで結ぶと、一体感が出ます。
淡い色でリボンが溶け込み過ぎてしまう場合には、リボンの色を鮮やかな色や濃い色にしてみましょう。
● ピンク色を抜き出してシールとリボンをピンクで揃える
パステルカラーのラムネの一色からピンクを抜きだして、ラムネのピンク色よりも濃い目のピンク色のシールやリボンを使ってみたら、キュートにまとまりました ▼
透明の袋、シール、フラワーリボン、すべてダイソーのラッピング材料です。^^
● 柄の色と紐の色を揃える
柄の赤と紐の赤を揃えました。▼
柄の青で紐を青にするパターンもありです。
紐の色が変わるだけでイメージが少し変わるのがおわかりいただけるでしょう。
セリアのクッキングシートで米袋風ラッピングしました。
配色のコツ その3.包むものとリボンの組み合わせ
初心者さんにオススメの包むものとリボン(ひも)の組み合わせをカンタンな順にお伝えします。
- 無地 × 無地
- 無地 × 柄
- 柄 × 柄
無地×無地は、柄を気にせず、色の組み合わせだけに気をつかえばいいので、一番無難で組み合わせやすく初心者さん向けです。
包むものに柄を使い、リボンを無地にすれば、全体的に華やかな雰囲気になります。
包むものを無地、リボンを柄にすると、リボンが目を引きます。
柄と柄の組み合わせは上級者のテクニックが必要です。
贈る相手の好みを熟知していたらOKですが、そうでない場合には、無地×無地 か、柄×無地でまとめましょう。
配色以外のコツ 包む素材とリボンの素材を揃える
素材の厚みや、固さ、風合いはラッピングのイメージに影響を与えますので、包むものの素材の質感とリボンの質感を揃えると、まとまりやすく、失敗が少ないです。
色で気持ちを伝えよう!
色にはそれぞれ、万人が共通して抱く「固有」のイメージがあります。
色の持つイメージを頭に入れておくと、贈る相手のイメージにピッタリな色や、相手が好みそうなイメージの色を選ぶことができます。
色の持つイメージ
- 赤 ●
- ・情熱的・活動的・派手
- 橙 ●
- ・温かい・元気・活発
- 緑 ●
- ・新鮮・安全・爽やか
- 青 ●
- ・清潔・爽快・平静
- 紫 ●
- ・神秘的・上品・高貴
- ピンク ●
- ・可愛い・女性的・甘い
- 茶色 ●
- ・安心・穏やか・シック
- 白 ○
- ・清潔・純粋・明るい
- 灰 ●
- ・洗練・上品・シック
- 黒 ●
- ・フォーマル・重厚・高級
もっと詳しく色の配色アイデアが欲しい方には配色サンプル集が便利です。
テーマ別にイメージキーワードに合った配色アイデアがあり、眺めているだけで楽しめます♪
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ラッピングをおしゃれにする色の組み合わせまとめ
今回は、ラッピングをおしゃれにセンスよくするための、ちょっとしたコツや色の法則をお伝えいたしました。
箇条書きにまとめてさらっておきましょう。
以上のポイントを頭に入れつつ、色をうまく使い分けてラッピングに活かしましょう。
「おしゃれ!」「かわいい!」ラッピングで、贈る相手に喜んでもらえますように♪