たらこと明太子と辛子明太子の違い!福岡県民に聞いて思わず笑った件
こんにちは!サイト管理人のchinoちゃんです。
先日、福岡の方から辛子明太子を頂戴しました。
ひゃぁ~
こんな立派な辛子明太子をいただいたのは、生まれて初めてですっ。
あったかごはんに乗っけたり、パスタに絡めたり♪
美味しい食べ方をあれこれ想像し、ニタニタと冷蔵庫をのぞきます。
と、ふと気づきました。
アラ?辛子明太子って、もっと赤いのでは?
そこで、旦那に聞いてみました。

ねえ、いただいた辛子明太子、赤くないよ。
辛子明太子って、辛さによって色が違うのかな?

赤くないなら辛子明太子じゃなくて、ただの明太子なんじゃない?

ううん、辛子明太子って書いてあるよ。
ん?ただの明太子って?
明太子って辛い「たらこ」のことを言うのじゃないの?
あれ、じゃあ辛子明太子と明太子ってどう違うのかな?!

たらこは明太子で、明太子は辛子明太子なんじゃない?

え、そうゆうこと~?
って、それ、どうゆうことっ?!
旦那に聞いたことで、なお一層モヤモヤしてきたchinoちゃん。
そこで、「たらこと明太子と辛子明太子の違い」について調べてたところで、衝撃の真実を知ることとなったのです。
「たらこと明太子と辛子明太子の違い」を知らなかったあなたにも、これからお伝えいたしましょう。
たらこと明太子はどう違うの?
ズバリ
たらこと明太子は同じものです。
「たらこ」も「明太子」も、スケトウダラの卵巣を塩漬け加工したものを指します。
のっけから、ビックリです。\(◎o◎)/
「たらこ」は、「たら(スケトウダラ)」の子(卵)だから「たらこ」です。
韓国語でスケトウダラのことを明太(명태:ミョンテ)と言います。
「明太(명태:ミョンテ)」の子だから「明太子」です。
ただし、「明太子」という表現は日本独自のものです。
韓国語でスケトウダラを「明太」と言っても、スケトウダラの「子」を「明太子」とは言いません。
翻訳機で「明太子」または「たらこ」と日本語で打ちますと、명란젓(明卵漬:ミョンランジョッ)と翻訳されます。
ちなみに「辛子明太子」と打っても、명란젓(明卵漬:ミョンランジョッ)と翻訳されます。
明太(スケトウダラ)の卵巣の辛子漬け
唐辛子やニンニクで漬け込んだ現代のキムチ漬けのようなもの
↓こちらのインスタグラムの手前のニンニクの奥に見えるのがおそらく명란젓(明卵漬:ミョンランジョッ)ですね。
明太子の始まり
명란젓(明卵漬:ミョンランジョッ)は、昭和初期から日本に輸入されていたそうです。
特に、福岡、北九州、下関などの朝鮮半島との交流が盛んな地域では、日常の惣菜として普通にあったのだとか。
それを、今のような「明太子」にして売り出したのは、博多にある「ふくや」の創業者である川原俊夫氏でした。
彼は、戦時中を韓国・釜山で過ごし、そこで出会った朝鮮半島の伝統的食品である「明卵漬(ミョンランジョッ)」(日本人は「めんたい」と呼んでいた)を、戦後引き揚げた博多の地で、日本人の口に合うように改良を重ねて、昭和24年1月10日に日本初の「明太子」として売り出したのです。
それにより、「明太子は辛いもの」というイメージが定着したのだそうです。
そうでしょう。
chinoちゃんもやはり、明太子=辛子明太子のイメージが昔からありました。
明太子と辛子明太子の違いは?
では、明太子と辛子明太子の違いは本当のところ、どうなのでしょう?
最近の一般的な認識としては、
●「明太子」は調味液に漬けて辛味をつけたもの
つまり
明太子=辛子明太子
という意味で使われることが多いようです。
また、辛子明太子の「辛子」が略称されて浸透している、ということもあります。

ホラ、たらこは明太子で、明太子は辛子明太子だって、旦那が正しかったでしょ。
鼻をふくらませ、旦那は自慢げです。
ちょっ、待て待て!(笑)
そうしたら、こうなっちゃうじゃないの?
一福岡県民の言うことには…
いまいち釈然としないので、福岡県出身の方とLINEをする時に聞いてみました。
「笑 全部明太子です」
え、え、え~(笑)
(さらなる混沌)
福岡県の方言で「たらこ」のことを「明太子」と言うということを、初めて知りました。
辛子明太子のプロが言うことには…
博多に「全国辛子めんたいこ食品公正取引協議会」というものがあります。
(なぜ「明太子」を「めんたいこ」とひらがなにするのかは不明)
そちらの規約では「辛子めんたいこ」を
すけとうだらの卵巣に唐辛子を主原料とする調味液等で味付けしたもの
と定義しています。
さらに、
辛子明太子と呼べるのは、スケトウダラの子を使ったもののみです。
と、明言しています。
タラにも色々種類があり、日本で獲れるのは、マダラ、スケトウダラ、コマイの3種類で、タラと言うと、一般的にはマダラを指しています。
けれども、マダラの卵巣など、他の魚卵を原材料に使用した場合「辛子明太子」と表示することは、公正競争規約違反になるということですね。
ついでに知っておいて!【おまけだよ♪】
辛子明太子の色と辛さについて
辛子明太子と言えば、けっこう赤い色をしているというイメージでしたが、実際は、着色料を着色しているものと、無着色のものがあるということが、調べてみてわかりました。
辛さもやはり、中辛、辛口、激辛等、色々あるようで、いただいたものはマイルドな中辛でした。
chinoちゃんがいただいたのはこちらの明太子でした♪
chino家のめんたいスパ
先日chino家で食べた、めんたいスパのレシピ(っていうほどのこともない)をご紹介します。^^
めんたいスパ

●パスタ100グラムにつき、辛子明太子は1腹~1腹半。
(旦那と二人分でパスタ250gなので辛子明太子は3腹ほど)
●バター20gくらい(まろやかなコクが加わります)
●醤油大さじ1
●刻み大葉(好きなだけ)
*お好みで刻みのりでもOK!
- パスタを茹でている間、ボウルで辛子明太子と室温に戻してやわらかくしたバター、醤油を混ぜておきます。
- 茹で上がったパスタをボウルに投入しパパッとあえます。
- 刻み大葉を好きなだけトッピングしていただきます。
「素材が違うとこれだけ味が違うのだね!」
と、旦那と二人、しみじみ感謝していただきました。
前の週にも、スーパーで買った「たらこ」でたらこスパを作ったのですが、今回の辛子明太子スパとの違いは一目瞭然でした。
それはそうでしょう~。
「たらこ」は塩漬けのみで、いただいた辛子明太子は、「たらこ」を酒、羅臼昆布、唐辛子、柚子を加えた漬け込み液に漬け込み、じっくり低温で168時間熟成させたものなのですから。
美味しさに格段の差が出るのもうなずけます。
深みのある旨みに、ほんのりピリリとしたマイルドな辛みが最高でした~♪
辛子明太子の保存方法
一度に食べきれないときは、1腹ずつラップに包み、タッパー等の密閉容器に入れて冷凍すると、約2ヶ月は保存が可能だと、しおりには書いてありました。
また、解凍するときは、冷蔵庫でゆっくり自然解凍させると美味しくいただけるそうです。
「たくさんで食べきれないよ~♪」とか
「そんなにもつなら、ちびちび楽しもう。」
などと、思っていたのですが、あまりの美味しさに、もうすっかり食べきってしまいました。
ホント早かった。^^;
たらこと明太子と辛子明太子の違いをおさらい
たらこと明太子と辛子明太子の違いがわかりましたでしょうか?
まとめておさらいしてみましょう。
●辛子明太子はスケトウダラの卵巣に唐辛子を主原料とする調味液等で味付けしたもの。
●日本初の辛子明太子を「明太子」という名で売ったので、明太子は辛いというイメージが定着している。
●辛子明太子は明太子と省略されることが一般的なので明太子は辛いと言うイメージが定着している。
●福岡県民は、たらこと明太子と辛子明太子を、全部、明太子と呼んでいる。
という感じですが、もしも
「違う違う!」
「そんなのでは理解できん!」
と、いうことがありましたら、コメントいただけると幸いです。
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