こんにちは♪
旦那と一緒にワインを楽しむ夕べのひとときが、一日のうちで一番大切な時間であるchinoちゃんです。^^
毎日毎日、溶けてしまいそうな暑さですね。
夜になってもなかなか気温が下がらずムッとする熱帯夜が続きます。
こう暑いと
「シュワシュワ~っ!」
と、弾けて喉を通る、泡ものをチョイスしたくなるchinoちゃんです。
chino家の冷蔵庫は、このような感じでスパークリングワインが占めております~。↓
今日は何飲む?白にする?泡にする?
シャンパンにしよっかな~♪
残念ですが、シャンパンはこの中に2本しかありませんから、今日はシャンパンは飲みませんよ。
シャンパン以外のスパークリングワインを飲もう。
普通の日だもの。
と、答えたけれど、
ん?
あら、旦那…?
今更だけど、もしかしてだけど
「スパークリングワインを、全部シャンパンって呼んでるのかい?!YOU?!」
もしかして、あなたも、シュワシュワ泡立つワインは、すべてシャンパンだと思ってましたか?
ノンノン~。
スパークリングワイン全部がシャンパンという訳ではありません
スパークリングワインとシャンパンの違いについてですが、ひと言でお伝えするならば…
- スパークリングワインは発泡性のワイン全般の総称であり、シャンパンはフランスのシャンパーニュ地方で生産されたスパークリングワイン。
と、なります。
スパークリングワインには、スペイン産やドイツ産、はたまた日本産のものなど、数限りない種類がありますが、これらはシャンパンとは呼べないんですよね。^^;レストランなどで、スパークリングワインのリストを見ながら「このシャンパンをください」なんて言葉には注意が必要だと思っておいてください。フランスのシャンパーニュ以外のものであれば、「このスパークリングワインをください」などと伝えるのがスマートですよ^^
さて、もう少し細かく触れていきますね。
まず、シャンパンと名乗れるのはフランス国内で最も北に位置する、シャンパーニュ地方の特定地域のものだというのはここまででお分かりいただけるかと思います。
ただし実は、地域だけじゃなく、更に『特定のブドウ品種のみを使い、シャンパーニュ方式という製法で作られたスパークリングワイン』という細かい規定も存在します。
このあたりは結構大切ですので、ちょっと細かく見ていくとしましょう。
と、その前に、フランスシャンパーニュ地方は以下の場所です~↓
シャンパーニュ地方での生産量の9割がスパークリングワインなんですよ。
シャンパンと名乗るには条件があります
シャンパンと名乗れるスパークリングワインは、以下の条件を満たしたスパークリングワインのみです。
- フランスのシャンパーニュ地方のみで生産されること。
- 指定された特定の地域のぶどう品種(主にピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネ)のみを使うこと。
- 特定の製法、シャンパーニュ方式(Methode Champenoise)で造られたもの。
- 瓶内で二次発酵させ、瓶内で熟成させること。
上記の条件以外のスパークリングワインが、シャンパンと名乗ることは、法律で固く禁止されています。
シャンパンとは、スパークリングワインの代名詞的存在であり、スパークリングワインの中のスパークリングワイン、ザ・王道のスパークリングワインというわけですね。^^
シャンパンの正式な呼び名
日本では、シャンパンという呼び名が定着していますが、フランス語では「Champagne (シャンパーニュ)」といいます。
シャンパンは偶然の産物?
シャンパンは冬の寒さで醗酵が止まったワインが、春になり瓶内で再び醗酵を始め、シュワシュワの泡な飲み物になっていた、それがシャンパンの始まり。
と、いう説もあるようです。
だとしたら、冬の寒さに感謝ですね♪
シャンパンの味わいの秘密
シャンパンの味の個性を決める3つの条件
シャンパンの味の個性を決めるのに3つの条件があります。
- テロワール(土壌・地質・地形・気候)
- アッサンブラージュ(調合)
- 瓶内二次発酵と瓶内熟成
それぞれについて見ていきましょう。
テロワール(土壌・地質・地形・気候)
テロワールとは、土壌、地質、地形、気候などが複合した言葉です。
この、シャンパーニュ地方のテロワールの個性が、ぶどうの成分に反映し、すなわちシャンパンの個性になるのです。
シャンパーニュ地方のぶどう畑は、石灰岩質の土壌でミネラル分が豊富なので、ミネラルを豊富に含むぶどうができます。
「ぶどうのなみだ」という映画では、北海道空知地方でワインを造る大泉洋扮する主人公が、理想のワインができなくて悩みまくり、ぶどう畑の土を食べるシーンがありました。
土壌でワインの味わいが変わるのね…
造り手さんは、土、普通に食べてるのかも…
と、妙に実感したシーンでした。
アッサンブラージュ(調合)
シャンパンの造られるシャンパーニュ地方は、フランスのブドウ栽培の最北に位置し、年間平均気温が10.5度と言う寒冷な気候で、毎年安定した質と量のブドウを収穫するのがむずかしいのだそうです。
そこで、収穫年、畑、品種、ぶどうの樹齢ごとに細かく分けたワイン造りを行い、それらを調合することにより、味わいを一定に保っているのだそうです。
この手法を考案したのが、シャンパンの父と言われる修道士ドン・ペリニョン!
(お名前だけは、ホントよく聞きます~♪)
修道士ドン・ペリニョンが考案した、アッサンブラージュ(調合)という手法は、シャンパンの味わいを生み出すのに重要な工程です。
収穫した翌年2月頃に異なる品種、産地。収穫年のワインを30~50種をブレンドし、それぞれのシャンパン・メーカーが独自のスタイル、ブランドイメージに合った味に調合します。
瓶内二次発酵
10~12度の温度、湿度80%以上の環境の、密閉された瓶内で酵母が糖を分解、瓶内二次発酵する際に生成する二酸化炭素がシャンパンの泡となります。
普通のワインから、スパークリングワインになる瞬間ですね。
6~8週間で二次発酵が終わると、瓶内熟成の期間に入ります。
醗酵を終えた酵母が滓(おり)となって残り、この滓と共に熟成させることで、シャンパンは香ばしい香りと深い味わいうまみを醸成します。
もっともっと~美味しくな~れ♪
シャンパンを名乗るには、瓶詰め後、最低15ヶ月、ヴィンテージ・シャンパンともなれば、最低3年の期間を経なければ出荷できません。
なかには、5年以上もの期間を設けるメーカーもあるのだとか!
シャンパンの甘辛度
滓となって沈殿した酵母と共に、瓶内熟成の期間を経たその後、滓抜きで目減りした分を補う、門出のリキュールと呼ばれるワインと糖分を添加し、味を調整します。
このときの糖分添加量により甘辛度が決まります。
シャンパンは辛口から甘口まで7種類あります。
世界のスパークリングワインの甘辛度もシャンパンとまったく同じです。
Doux(ドゥー) | とても甘口 | 1リットル中に糖分50g以上 |
---|---|---|
Demi-Sec(ドゥミセック) | 甘口 | 1リットル中に糖分32~50g |
Sec(セック) | やや甘口 | 1リットル中に糖分17~32g |
Extra Dry(エクストラ・ドライ) | やや辛口 | 1リットル中に糖分12~17g |
Brut(ブリュット) | 辛口 | 1リットル中に糖分12g以下 |
Extra Brut(エクストラ・ブリュット) | 超辛口 | 1リットル中に糖分0~6g |
Brut Nature(ブリュット・ナチュール) | 超辛口 | 1リットル中に糖分3g未満 |
Extra Dry(エクストラ・ドライ)、Brut(ブリュット)あたりがchinoちゃんの好みですが、あなたはどうですか?^^
今は、Brut(ブリュット)が主流ですが、その昔は甘口が主流でした。
最近では、和食に合わせ、Brut(ブリュット)より辛口の超辛口Brut Nature(ブリュット・ナチュール)が注目されているそうです。
シャンパンのタイプ
シャンパンはいくつかのタイプに分けられます。
- Non Millésimé(ノン・ミレジメ):異なる品種、産地、収穫年のワインをアッサンブラージュ(調合)して造られた、収穫年表示無しの一般的なシャンパン
- Millésimé(ミレジメ):ヴィンテージ・シャンパーニュ。良い年のみの、その年のブドウ100%のみで造られる、収穫年表示ありの高級シャンパン
- Blanc de Blancs(ブランド・ブラン):白ブドウ(シャルドネ)だけで造ったシャンパン
- Blanc de Noirs(ブランド・ノワール):黒ブドウ(ピノ・ノワール、ピノ・ムニエのみか、両方)だけで造ったシャンパン
- Rosé Champagne(ロゼ・シャンパーニュ):アッサンブラージュ(調合)のときに、白ワインに赤ワインを加える方法と、赤ワインと同じような醸造過程の醸しの途中で果醪(かもろみ)液体を分離し、白ワインのように低温発酵させる方法とがある。
- Cuvée de Prestige(キュベ・ド・プレスティージュ):各生産者が最高級品として特別に造ったシャンパン
シャンパンのグランメゾン(大手の造り手・シャンパン・メーカー)
基本はアッサンブラージュ(調合)して造られるシャンパンですが、とても天候に恵まれ、優れたぶどうが収穫できた年には、その年のぶどうだけ使ってヴィンテージ・シャンパンが造られます。
その中でも、シャンパン・メーカーが特別に作った最高級のシャンパンを、プレスティージュ・シャンパーニュと呼びます。
代表的なグランメゾンと、プレスティージュ・シャンパーニュはこちらです。
- Moët & Chandon モエ・エ・シャンドン・・・ドン・ペリニョン
- KRUG クリュッグ・・・クリュッグ・クロ・ダンボネ
- Louis Roderer ルイロデレール・・・クリスタル・ルイ・ロデレール
- Veuve Clicqut ヴーヴ・クリコ・・・ラ・グランダム
- BOLLINGER ボランジェ・・・ボランジェRD
- Perrier-Jouët ペリエ・ジュエ・・・ベルエポック
- HENRIOT アンリオ・・・アンシャンテルール
- Taittinger テタンジェ・・・コント・ド・シャンパーニュ
あなたはグランメゾンのシャンパンをよく飲まれますか?
chino家では、一度だけ、従妹夫婦からのお祝いにボランジェのシャンパンをいただいたことがありました。
おっと!プレスティージュ・シャンパンではありませんよ~。
シャンパンとシャンパングラスのセットでいただきました♪^m^
(さすがワイン好きの従妹夫婦!)
姉がステージⅣの癌を克服(!)したお祝いと、chinoちゃんがワインエキスパートに合格したという、ダブルのお祝いで我が家で従妹会を催した時でした。
広島カープファンの従妹は
「カープが日本一になったら、ドン・ペリ持って来るよ!」
と、言っていたのですが、カープはその年日本一を逃し、chino家でも初めてのドンペリ体験を逃しました。
あぁ~、それにしても、あの年は、本当にめでたい年でした。
特別な日のお祝いにシャンパン?!
そもそも、なぜ、特別な日、お祝いの時というと、シャンパンなのでしょう?
フランス歴代の国王の戴冠式というものが、シャンパーニュ地方の中心地であるランスのノートル・ダム大聖堂大聖堂で行われており、そのお祝いの席で振る舞われていたのが、地元のお酒シャンパーニュだったのです。
それが、お祝い=シャンパンの由来だそうです。
ノートル・ダム大聖堂↓こちらで戴冠式が行われていました。
シュワシュワの泡が華やかで、お目出度い席の乾杯のお酒にふさわしいと、世界中に広まっていったのですね。
美しくゴールドに輝くシャンパン!
キラキラと立ち上るきめ細かな泡!
華やかで心躍りますよね♪
おうちで飲むときにオススメのシャンパングラス
立ち上る泡の美しさをたのしむためには、背の高いフルート型グラスがオススメです。
香りの広がりをもっと楽しみたい、プレスティージュ・シャンパンや、ヴィンテージ・シャンパンを飲むときは、チューリップ型のグラスがよいですね。
シャンパンの美味しい飲み方
シャンパンを美味しく飲むために、気をつけることがありますよ。
- よ~く冷やして!
- ボトルは斜め45度くらいの角度にして
- コルクが飛び出さないように、なるべく音をさせずに抜栓するべし!
- 抜栓後、泡が落ち着くまで少し時間を置いて
- シャンパンの瓶は重いので、少し注いで泡が落ち着いては注ぎ、2~3回に分けて少しずつ注いで
- 注ぐのはグラスの6割程度まででOK!
お祝いでおめでたいから、景気よくスパ~~ン!!!と音たてて栓を抜く、
というのは、正式ではありませんよ(笑)
エレガントにエレガントに♪
シャンパンよりお手軽に飲めるスパークリングワイン
シャンパンはお値段、それから気分の上でも、なかなか普段飲みはできませんよね。
でも、シャンパン以外のスパークリングワインなら、1,000円台から気軽にお手頃に楽しめます。
chino家の冷蔵庫で今冷えているのは、日本(北海道・山形)、フランス、チリなどで、1000円台が占めています。
各国のスパークリングワイン
- フランス
- 総称ヴァン・ムスー。クレマン、ペティヤンなど。シャンパンと同じ二次発酵で造るのはクレマン。
- スペイン
- 総称エスプモーソ。ほとんどのスパークリングワインがシャンパンと同じ二次発酵で造るカヴァ。
- ドイツ
- 総称シャウムヴァイン。ゼクトが有名。シャンパンと同じ二次発酵で造るのはフランシェンゲールング
- イタリア
- 総称スプマンテ。シャンパンと同じ二次発酵で造るのはメトード・クラシコ
シャンパンと同じ製法でも、お手頃に飲めるスパークリングワインがたくさんありますよ。
特にスペインのカヴァなどは、コスパよくて個人的にオススメです♪
スパークリングワインの造り方
スパークリングワインは、先にあげたシャンパーニュ製法のほかにもいくつかの製造方法があります。
製法によって最高級からカジュアルまで、多様なタイプのスパークリングワインのタイプが造られるのです。
シャンパーニュに代表される瓶内二次発酵と、シャルマ方式という2つの製造方法が主流です。
シャンパーニュ製法は上記でご説明したので、シャルマ方式という製法を、ここではご紹介しますね。
シャルマ方式
大きなタンクにスティルワインを密閉し、タンクの中で二次発酵させる方式です。
なので、密閉タンク式とも呼ばれるそうです。
短期間に製品化できるのが特徴です。
空気に触れさせないでブドウのアロマを残したい発泡性ワインを造る場合や、いっぺんに多量に造ることができるので、コストを抑えた発泡性ワインを造る場合に用いられる方式なんですね。
シャルマ方式の代表的なものはイタリア ピエモンテ州のAstiアスティがあります。
こちらは、お手頃でおなじみの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
酸味と甘味のバランスがよく、特に女性には人気ですね。^^
いかがでしたか?
シャンパンとスパークリングワインの違いは、もうバッチリですね?
わが旦那も、スパークリングワインをなんでもシャンパンと呼ぶことはなくなりました。
めでたしめでたし♪